きみはぽらりす

思い入れはこれから作る

横アリでときめきのメリーゴーランド

 

※この記事はいわゆるファンサに関する内容を多分に含む自己満要素のかなり強めな記録です。あまりいい印象を受けない方もいらっしゃると思いますので、その場合はそっとプリーズブラウザバック!

 

 

 

私にとって初めてのJUMPコンだった10月の横アリ。席は1部上手側アリーナ後列。2部下手側スタンド。

 

感想。見やすっっっっ!!!

 

普段ドームでキスマイを見ていたせいか、横アリの全体的なこじんまりさに驚きをかくせなかった。防振ではない双眼鏡でも使えば有岡くんの汗まで見える。使わなくても十分全体を見られて楽しい。

いやーアリーナツアーってすごいな!これセンター席の人たち大丈夫?近すぎて死んじゃわない??と余計な心配をする私にこそAEDが必要になろうとは、このときはまだ思っていなかった。

 

チケットが届いた9月中旬。2部は私名義のチケットだったので、一緒に入るお友達に「ちょっと上のほうでごめんね?」と謝ってまわったが、過去のコンサートDVDを見ていて気づいた。

それは「スタトロ」という存在。スタンドの間と間をぐるっと回るトロッコ。あれ、この席、もしかしてすごく近くをトロッコが通る??トロッコが近くに来るなんて、上のほうでも楽しめるようにちゃんと考えられてるんだなーとのんきにワクワクしていた。

コンサートレポから推測し、私たちが入る回にスタトロに乗っているのは「中髙山岡有」チームだと思っていたのだが、どうやら途中で法則()が変わったらしい。中島担高木担いのあり担と一緒に入るので申し訳なさを感じたが、優しい3人は「自担がそんな近くに来たら眼球爆発しちゃう!伊野尾くんと光くんが来るなんてよかったね!」と笑って言ってくれた。なんという人格者。心がきれいすぎる。大好き。号泣

 

そして当日、前述のとおり泣いたり笑ったり泣いたりあと主に泣いたりしながらコンサート本編が終了し、いよいよアンコール。スタンド下手の暗闇の中からまばゆい照明とともにスタトロが登場した。順番は、伊野尾くん←光くん←ちーちゃん←薮くん←山ちゃん。

…えっ伊野尾くんの次がもう光くん!!?

私は伊野尾くんと光くんの公式団扇を両手に持ち、究極の選択を迫られた。

もしかすると伊野尾くんの視界にこの団扇が入り「あーこんな上にも俺の(年齢層高めの)ファンがいるー」と万が一にも思ってもらえるかもしれない。

でもできることなら、光くんにだって、光くんのことをお慕い申している者がここにいることをそっと伝えたい。

 

 

 

 

ぼふっ

 

 

私は、悩んだ末、伊野尾くんの団扇を椅子に置いた。(何も聞かないでほしい。)

 

 

 

目の前を通り過ぎる伊野尾くんは本当に本当に美しかった。向こう側が透けて見えるのではと思うほどの透明感だった。あんなにキレイな成人男性を私は見たことがない。線の細い儚さと凛とした強さを内に秘め圧倒的な美のオーラをまとった伊野尾くんの華奢な肩とすっと通った鼻筋を目に焼き付けた。伊野尾くんはよくインタビューで「投げちゅーされたい♥」と言ってたので、こっちからしてやろうかと思っていたが、あんな彫刻のように美しい天使にとてもじゃないけどそんなことできなかった。ただただ、バカみたいに黙って突っ立って伊野尾くんの美しすぎる横顔を見つめることしかできなかった。

 

そして、光くんが来た。

光くんは、スタトロから手を出しファンのみなさんとハイタッチしているようだった。「光くんハイタッチしてるよ!」隣のいのあり担もそう教えてくれていた。

どうしよう、私もできることなら手を出してしまいたい。でも出せるかな。どうしようどうしよう。無理かも!(←なんたる臆病者)光くんはもう目前だ。

その時、隣のいのあり担がとても控えめに、でもまっすぐにすっと手を出してくれた。それにつられて私も手を挙げることができた。

すると光くんはその手を順番にタッチしてくれ…というか私の出した右手をそっとつかんでくれた。

えっ…こ、こここここれはもはやたっちではない…それだけで頭の中が真っ白である。進みゆくトロッコの動きに合わせてつかまれた手が少しずつ右に振れる。一瞬、私の光団扇にちらりと目を向けた、ような気がした。

次の瞬間、、、光くんは力を入れて私の手をきゅっと握り、とっても優しい顔で目を合わせ微笑んでくれたのだ。

 

いやもう限界。

私は涙があふれ腰が抜けその場に座り込んでしまった。

隣のいのあり担と中島担もぐしゃぐしゃに泣きながら「よかったねよかったね」と背中をさすってくれた。

私は声にならない声で2人に「ありがとう…」と言い、そこからの記憶は曖昧である。

(一緒に喜んでくれたお友達、ありがとう。みんなからもらった優しさとラッキーコインを、これから全力で還元していくからね!)

ちーちゃんは子リスのように前歯がかわいらしく、薮くんのふにゃっとした笑顔はとても優しく、山田様のハイカロパな顔面の美しさと豊かな脇毛の織り成す絶妙なハーモニーに「これが…絶対エース…」とひれ伏したのは覚えている。(書き出してみるとわりと覚えていた)

 

私は、こんなにも近くで光くんを見られるだけで十分だったし、万が一にも光くんが団扇に気づいてここにも自分のファンがいるんだーって思ってもらえたらそんなファン冥利に尽きることはないと思っていた。それが、ハイタッチのために手をのばしてしまい、そんな欲張りな私の手を光くんはとってくれた。光くんこんなファンでごめんなさい。欲張りでごめんなさい。でも、本当にうれしかった。

きらきら光るスーパーアイドルは自分の団扇なんて数えきれないほど見ているし、そのあとも赤ちゃんのふわふわな頭にちゅーしたりとみらくるファンサをしているし、本当に本当に些細な一瞬の出来事だった。

でも、その何秒足らずの一瞬だけは、光くんのこと応援しているよって伝えられたと思うし、それに対してありがとうって答えてくれたんだと思う。

光くんの手はあったかくて指が長くてちょっと関節がごつごつしていてさらさらと乾いていた。

握る手の強さも温度もあの優しい優しい目もきゅっと上がった口角も、宝物の記憶として一生大切にします。

 

もう二度とないであろうこんな奇跡を、ありがとう、光くん。